『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

キャンプ最終日・プラスマイナスで帳尻が合う

f:id:lonewolf1964:20210921210319j:image

チーズフォンデュとワインとJAZZの夕べが

素敵過ぎて、ワインもそこそこにして

早々にテントに収まった。

そして、寝袋にくるまるなり

寝てしまったようだ。

 

夜半過ぎ

異常な頭痛で目が覚めた。

ここ数年、酒を飲んだ夜は睡眠の質が悪く

翌日、頭痛や首痛が酷いことがあるが

その上を行っていると直感した。

しかし、酒量はほぼ晩酌程度であったが・・

さらに息苦しい。

深呼吸を繰り返した。

どうにも改善しない。

気分転換にトイレに行くことにした。

日頃、目が覚めるのはだいたいは

2時10分

今は2時前。

丑三つ時にトイレに行って、

何かが出ると失神しそうなので

苦しかったが数分待つことにした。

 

外に出た

数m先が見えない。

白一色の世界が広がっていた。

ヘッドランプで

足元を用心深く照らしながら

ソロリソロリと恐るべし

真夜中の

キャンプ場トイレへと向かった。

 

驚くことに

この狭小な山頂にキャンパーが

ひしめき合っているだけのことはある。

丑三つ時でも、

おばけの運動会どころか

普通に人が歩いている。

 

用を済ませて、しばらくは

軽く体を動かしたり

深呼吸を繰り返し

テントに戻った。

 

頭痛と息苦しさは

一向に改善の気配はなく

それどころか、吐き気を催してきた。

「これは、チト尋常じゃないな」

色んなことを頭で想定してみた。

このままだと気を失うかも

そうすると下手すりゃあ

気が付かれず死ぬかも。

 

間違いなく酸素が足りないし

血圧もきっと下がっていそうな気がする。

過呼吸は袋で深呼吸を繰り返すだっけ?

もう、よくわからないが

手で口を覆い何度か深呼吸をしてみた。

そのうちに、気のせいかもしれないが

左(心臓)を下にして寝た方が

少し楽になった気がして

ひたすら深呼吸を繰り返した。

あとは、ウトウトしたり

また、頭痛で目が覚めたりの繰り返しで

朝を迎えた。


f:id:lonewolf1964:20210921212301j:image

この日の朝は

やや雲に覆われての日の出だ。


f:id:lonewolf1964:20210921212407j:image

朝が訪れて良かった。

昨夜の幸せ過ぎる満足感や喜びが

一夜でプラスマイナス0となった。

まぁ、いいだろう。

それが人生ってもんだ。


f:id:lonewolf1964:20210921212600j:image

チーズフォンデュの翌朝の

コンディション・イメージは

寸分の狂いもなく

描けていた。


f:id:lonewolf1964:20210921212846j:image

朝食はお粥だ。

 

昨春亡くなった母が夢に出てきた。

一緒に

近所の惣菜屋に買い物に行ったが

店員の対応が素っ気ない。

大勢の近所の人の前で

「悪いけど、あんたん所出禁にしたから」

???

なに?なに?うちが何かした?

なんで、出禁なの???

 

彼岸入りしたのに

墓にも行っていない。

「出禁は俺かぁ・・」


f:id:lonewolf1964:20210921213225j:image

お粥を平らげ

それでも珈琲だけは飲んで

撤収作業に入った。

昨夜の霧で湿り気味の

テントやフライシートは

家で干すべく、ゴミ袋に詰め込んだ。

 

昨夜のことも含め、

全てを受け入れ

総じて、満足なキャンプだ。


f:id:lonewolf1964:20210921213347j:image

BGMは何を訊いて帰ろうかな


f:id:lonewolf1964:20210921213705j:image

晩夏のサザンは泣くな


f:id:lonewolf1964:20210921213717j:image

やけに9月の風が

体を湿らす・・・