台湾旅行のクライマックスと言っても
過言ではないだろう。
台湾神風タクシーで
十分にスリルを楽しんで九份到着。
地形的には神戸や横浜、長崎、尾道のように
山の傾斜地で
西洋風と言うよりは
ノスタルジックな風景を醸し出している
長閑な田舎って感じだ。
日本の神社の狭い境内に
所狭しと並ぶ露天をかき分けて歩く
そんなイメージに近いかもしれない。
このあたり一帯が
“祭り”なのである。
そして日本の傾斜地が
だいたいそうであるように
山の上の方からは海が望めるのだ。
台湾神風タクシーのお陰で
こうやってのんびり散策を楽しめ
さらにカフェで
マンゴージュースやスムージーを
堪能することができた。
やるじやねぇか
公道レーサー野郎も
辺りが薄暗くなるに連れ
どこからともなく
人が湧いて出て
瞬く間にすし詰め状態になってきた。
ほとんどが日本人のようだが
もちろん日本人以外の外国人もいる。
お目当ての
フォトジェニックな場所に到着した。
ここはお茶屋で
それなりに高いお茶を楽しむところらしいが
その、夜の外観を写真に収めるのが
我々を含め
ここを訪れる人達の主たる目的なのである。
狭い場所で、大勢の人たちの間から
体をよじり、乗り出し
シャッターを押す。
そのためだけに
台北から1時間以上かけて
ここに集うのである。
すぎょい!すぎょいゾ!!
ここは、あまり深くは考えずに
単純にここに来られたことを
喜んだ。
写真を撮って
「で?」「だから?」
なんて考えてはいけない。
あの、SNSやテレビや雑誌で
よく目にする
宮崎駿の映画作品のモデル地
・・かもしれない
ところへ来たことが
素晴らしいのである。
それにしても橙色の提灯か
とても綺麗で雰囲気もよく
それなりに満足できた。
さて、この後は現実を考える時である。
また台北まで帰らなければいけない。
バス+電車か
バス一本か?!
バスは相当混みそうだ。
が!しかし!
何が幸いしたか
それほど待つこともなく
うまく直行バスが到着し
さらに、さらに
全員が座って帰れるという
かなり幸運に恵まれたのである。
が!しかし!
台湾の交通事情を舐めたらいけない。
彼らにとって
タクシーだろうが、バスだろうが
関係ないことがわかった。
ひとたびハンドルを握れば
神風ドライバーに変身だぁ!!
飛ばす!飛ばす!
バスでも飛ばす!
下りカーブでも関係なく飛ばす!
観光客乗っていても
関係なく飛ばす!
ほぼ全員が
夢の中に落ちて行く間に
台北近くまで
マッハのスピードで
戻ってこれたのである。