もう、妻籠や馬籠の観光どころではなかったが
まだ宿には行けないし
ローカルバスのことを調べるはずもなく
南木曽駅から
タクシーに飛び乗って妻籠宿を目指した。
やるべきことはほぼ決めていたので
まずは蕎麦屋で昼食。
普段なら祝杯ビール!!
となるはずだが
今、アルコールを入れると
寝落ちしていまう^^;
と、思いとどまった。
妻籠宿は30年ぶりくらいか
過去に数度訪れたことがある。
当時、バイクツーリングの雑誌で
よく特集されていた。
宿場町の情景に無機質なバイクが
写真映えしていて
憧れたものだった。
蕎麦を駆け込んだあとは五平餅
いずれも山間部ならではの食だ。
お腹の方は満足し
この辺りでは人気の有りそうな
老舗和菓子店で
栗きんとんを土産に購入して
宿の迎えが来るまで
Cafeでくつろぐことにした。
感じのいい店で
珈琲も美味しい。
アイスが人気のようで
店頭では人だかりができていた。
店を切り盛りするのは、ご夫婦なのか
とても仲睦まじい雰囲気が伝わってきて
微笑ましく思ったところだ。
迎えの時間が近づいてきたので
筋肉痛が起き始めた足を引きずり
指定の駐車場へ向かった。
3時10分の予定だったが
早めに待ってると、
3時00分には来てくれたので
あまり待たずにすんだ。
3時30分から貸し切り露天風呂を
予約してあったので
これで間に合いそうだ。
バスはもう一人100kmを歩いたと思われる
ウォーカーを載せ
山間の道を縫うように走っていく。
まだ紅葉には早い車窓に目をやると
時折、車道から山へのびる
狭く草に覆われた小路が見える。
数時間前は苦しめに苦しめられた難所も
今はただの風景として
過ぎ去ってゆく。