『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

啓蟄の候

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先日、芋だけを売る催しで

芋を買ってみた。

何が流行るか分からないものだ。

オリジナル曲まで用意されて

会場はお洒落に芋一色だった。

確かに女性ウケは良さそうだ。

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今週は気温も上がり

春らしいというか

春を飛び越して

初夏のような気候のようだ。

虫もびっくりして

土の中から飛び出してくるだろう。

 

翻って人間界も

コロナという暗い土の中から

待ち望んだ光が見え始め

ニョキニョキと顔を覗かせつつある。

つまり世の中の活動も

活発になってきているのだ。

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長いパンデミックを体験し

刹那的に生きるのも悪くない。

決して捨て鉢になるのではなく

「今、この瞬間を全力で生きる」

 

ニョキニョキと顔を覗かせる

色んな人達の行動を見ていると

みんな違っているものの

違っている中で

自分なりに

「生きていることを噛み締めている感」が

伝わってくるので

見ているこちらも楽しくなる。

 

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、

夢幻の如くなり 一度生を享け、

滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思ひ定めざらんは、

口惜しかりき次第ぞ

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来年は還暦

長いようで人間界の60年なんて

宇宙から言えば幻

またいつか終わりは訪れる。

 

「生きていることを噛み締める」

ために

また限りある人生であるからこそ

私は祭りを探して

またまだ旅を続けている。