『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

抜歯

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鎮痛剤で一時的な緩和はできたが

根本的な治療が必要かなと思い

かかりつけの歯医者へ。

「かなり腫れていますね」と

歯科助手さん。

レントゲンを撮り

「抜きましょうか」と

女医さん。

「先生、心の準備が・・」

長く通った歯医者だ

羊が滅法痛みに弱いことは

承知済みだ。

「麻酔使うから大丈夫ですよ」

と一笑に付された。

「先生、その麻酔の注射が・・」 

先生はすでにやる気で

目が光っている。

こちらも涙で目が光る中

何とか抜けた。

「かなり膿が溜まっていましたね。

抜いた歯はどうしますか?

持って帰りますか?」

ん?持って帰りますか。と言われても

どうすんだ?チェーンでもつけて

ネックレスにするの?

「先生、下の歯だから

屋根の上にでも投げてもらえたら」

「どこに投げてももう生えてきません」

「あっ、そう・・」

 

そうか、そうなんだ

既に人生の終焉に向かっていることを

再認識をせざるを得なかった。

 

そんな、鑑賞に浸る間もなく

今後のことについて説明を受けた

最高の処置は保険が効かずに

30万以上の経費が必要だ。

30万も払う金があれば

ハーレーのウインカーを変える方が先だな。

等と考えながら

保険の効く範囲でサラリーマンレベルの処置が

収めどころかな、と思ったが

試しに聞いてみた。

「この前、テレビでやっていたけど

白い消しゴム入れとくのだめ?

3年位は持つみたいだけど」

・・・

一笑に付されてしまった。

 

そして、痛み止めには

念願のロキソニンを処方してくれた。