『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

健全な日常

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また一泊二日のお出かけだ!!

と、言っても

今回はツーリングでもイベントでもない。

軽い手術入院だ。

深刻なものではなく

それによって(ほぼ)完治できると言うものだ。

前夜は無事を祈って、恵方巻き。

しかし、一日休暇を取ることもあり

帰宅が遅くなったので

恵方を向いて丸かじりは省略し

腹を満たしたに過ぎなかった。

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さて、当日軽く荷物を整え

必要書類を持って家を出た。

手術と言っても麻酔をして

注射を何度か打つ程度だ。

 

病院に着いたら待つ間もなく

PCR検査を済ませ

病室に向かった。
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体重・身長測定、検温、血圧・・と

通過儀礼が進んでいく。

そして名前を書いたリストバンドを

手首に巻かれた瞬間。

監視下に置かれた気分に陥り

さっきまで普通だったのに

分類上は入院患者となったのである。

さらに、点滴が始まった頃には

気分は重病人。要領は

蒲焼の写真でご飯3杯はいける

あれと同じだ。

病院側の演出・サービスによって

どんどん病人らしくなっていく。

手術着に着替えるようにいわれた頃には

喋り方から歩き方まで

どっから見ても

立派な重病人だ。

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そんな折に受けたテレビの説明も

「この角度で、どうやって見るの?!」と

軽口を叩く余裕すら失っていた。

そして、ついにその時がやってきた。

点滴をぶらぶら押しながら手術着姿で

手術室に入った。

『注射を数回打つくらい』と聞いていたので

医者と看護師の2人かと思っていてたら

合計3人もいるではないか。

否が応でも気分は盛り上がる。

「こ、これは、本格的じゃねぇか」

思わず、口走ってしまった。

 

術式開始が執刀医より告げられた。

そうだ。儀式は大事だ。

「では手術着を切ります」と言う。

切るくらいなら、そもそも着なくていいんでねぇ?

と思ったが、患者をその気にさせるのが

プロの仕事ってもんだ。

おかげで気分は最高潮だ。

 

事前に看護師に

注射自体は針も小さいと聞いているけど

その前に麻酔を打つんだったら

直接針の小さい注射を打った方が

一度で済んで

いいんでねぇの?

と聞いてみたが、明確な答えは得られなかった。

 

麻酔注射は思ったより痛くなかったが

本注射の一本目が

まだ麻酔がきいていなかったのか

痛いではないか。しかも一度で終わると思ったら

一回に3回。つまり3回☓3セットの計9回であることを

その時初めて知った。

しかし、結構な痛みの中で

痛みに極めて弱い羊は

血圧がどんどん下がってゆくのが感じられた。

時折、声をかけてくれる看護師さんが

天使に思えた。

 

2〜30分程度で処置は終わったが

脱力状態で10000kカロリーは消費したと思われた。

麻酔は打って正解だった。

針の大きさで痛みを測っては駄目だということを

学んだのである。

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麻酔が覚める頃には

切ってもいないのに

ズキズキとした痛みが続いた。

 

今更ながらに

健康のありがたみを痛感するのであった。f:id:lonewolf1964:20220206085433j:image

 

 

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