『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

第1回小豆島一周ウルトラウォーキング/60km

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さすがに、少々きつくなってきた。

アップダウンも激しい。

もう人影も物影もない。

暗闇と海と山と月と

自分一人。

 

モチベーションの保持は

ワイヤレスヘッドフォンから流れる

80年代のMusicだけが頼りだ。

青春の曲を集約した

My best版だから

曲によっては体の底から

エネルギーがみなぎるほど

テンションは上がる!!

音楽の力はすごいなぁ。

 

それにしても、

50kmに達する頃には

疲労と夜の漆黒と

あまりの

アップヒルの多さに

メンタルがやられそうになる。

「俺は何をしてるんだろう」

「何が目的だったっけ」

「で、何が得られるんだろう」

 

人生と同じだ

負けそうになると意味を探し始める。

生きてる意味なんぞ探すだけ時間の無駄だ。

ここにいること、存在することに

既に意味があるんだ!

と一人禅問答を繰り返す。

 

前を見る。

誰もいない。

ライトの灯りと白線

後を振り返る。

誰もいない。

 

争いごとの上に地球を征服すると

こんな感じかな

と想像してみたりしたが、

大して面白くなかった。

争いの好きな独裁者に教えてあげたい。

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それでも何とか

第3チェックポイントを通過し、

ほどなくAIDにも到着した。

温かい春雨スープやみかんで

もてなしてくれた。

唯一、靴を脱いでくつろげる場所があり

有り難かった。

靴下とアンダーシャツを交換し

スマホ、ワイヤレスヘッドフォン

ガーミンのバッテリーが心配だったので

充電もした。

仮眠スペースもあるようだが

仮眠は80kmまでお預けと決めていた。

私の見る限りは

のんびりしている人は少なく

そこそこ休んだら

皆、出発していく。

 

実は結構この繰り返しが多かった。

追い越す→AID→

しばら歩く→また同じ人を追い越す

いかに、休んでいないかがわかる。

私以外は上級者なのかもしれない。

 

ゴール後なんとなく分かったが

私は恐らく上位クラスの最下位。

周囲はベテラン揃いだったと思う。

それ以降の人達は

マイペースで

休憩もしっかり取り、

制限時間内を楽しく?!

歩いていたかもしれない。

 

それにしても

勝負はこれからだ。