日が沈み
海に夜がやってくる。
夕暮れの海
打ち寄せる波
心地良い時間が流れる
老人と少年は花火を楽しみ
焚き火とウイスキータイムに突入。
団扇で仰いで空気を送り込むと
火の勢いが増すこと。
薪の焚べ方。
火について
何となく話してあげた。
興味深そうに聞きながら
実際に仰いだりしていたが
その内に海岸の方で
打ち上げの花火の音が聞こえてきたので
ヘッドランプを私から借りて
一人で見に行った。
こういった行動が事件や事故を招き
危険だったりするが
まぁ、いいか。
こちらはスマートフォンの
AmazonMusicから
夜の海にあうJAZZナンバーをチョイスし
シーバスリーガルミズナラを煽った。
微かに潮騒が聞こえてくる。
しばらくの間
夜空と海とウイスキー
そして焚き火を楽しんだが
肌にあたる風が湿っぽく変わった。
急ぎ年季の入ったColemanのタープの下に
道具やら干した水着、サンダルを入れた。
少年が戻ってきたので
花火の話を聞きながら歯を磨き
一緒にテントの中に入った。
ものの数分で寝息が聞こえ
ほぼ同時にザァーッと一雨。
もう一度少年の寝息を確認し
タープの下に戻る。
再びウイスキーをチビリチビリ
20年近く使ったColemanのタープも
雨漏りが酷い
「買い替えどきだな」
何度か降ったり止んだりを繰り返し
夜も更けていった。