『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

老人と海と少年Ⅳ

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日が沈み

海に夜がやってくる。

夕暮れの海

打ち寄せる波

心地良い時間が流れる

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老人と少年は花火を楽しみ

焚き火とウイスキータイムに突入。

団扇で仰いで空気を送り込むと

火の勢いが増すこと。

薪の焚べ方。

火について

何となく話してあげた。

興味深そうに聞きながら

実際に仰いだりしていたが

その内に海岸の方で

打ち上げの花火の音が聞こえてきたので

ヘッドランプを私から借りて

一人で見に行った。

こういった行動が事件や事故を招き

危険だったりするが

まぁ、いいか。
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こちらはスマートフォン

AmazonMusicから

夜の海にあうJAZZナンバーをチョイスし

シーバスリーガルミズナラを煽った。

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微かに潮騒が聞こえてくる。

しばらくの間

夜空と海とウイスキー

そして焚き火を楽しんだが

肌にあたる風が湿っぽく変わった。

急ぎ年季の入ったColemanのタープの下に

道具やら干した水着、サンダルを入れた。

少年が戻ってきたので

花火の話を聞きながら歯を磨き

一緒にテントの中に入った。

ものの数分で寝息が聞こえ

ほぼ同時にザァーッと一雨。

もう一度少年の寝息を確認し

タープの下に戻る。

再びウイスキーをチビリチビリ

20年近く使ったColemanのタープも

雨漏りが酷い

「買い替えどきだな」

何度か降ったり止んだりを繰り返し

夜も更けていった。