『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

カスタマーかクレーマーか④

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数年前のこと、5人での出張が入り

私が交通・宿泊を手配することになった。

 

ネットで予約をしたことがある方は

分かると思うが、

例えばホテルのシングルルームにも

たくさんのプランがあり、

一人ひとり選んでいく必要がある。

できるだけ全員の料金と

条件が同じになるように

また当然、同じホテルに泊まれることに

留意して、PCと向き合った。

 

しかしながら、この日はかなり

どこも込み合っており、

PCに向き合って既に3時間以上が経過し

手続きは深夜に及んでいた。

一歩進むと二歩下がる

そんな状態が続いたが、

こちらも剥きになって、そのサイトから

離れることはしなかった。

やっとのことで、交通は確保し

ホテルだけは仕方なく

私だけが別のホテルにすることで

妥協した。

 

翌日、眠い目をこすり

念の為、同じサイトを見てみると

なんと、当該ホテルでの

空きがあるではないか。

しかし、航空機がすでに満席なので

容易にキャンセルして、再度予約は危険だ。

 

すぐに、予約サイトの旅行会社に連絡をした。

私「同じ条件で購入するので、ホテルを全員が

  一緒になるようにして下さい。」

カ「システム上それは出来ないことになっています。

  お客様の方で、一度キャンセルをして頂いて

  再度お申込みをして頂くことになります。」

私「飛行機が満席だし、昨夜だって、

  あんなに苦労したのに

  もし、それで飛行機が取れなかったら、

  元も子もないでしょう。飛行機が空いて入れば

  先に確保して、後からキャンセル入れるけど、

  私の方ではそれができないので、

  頼んでいるわけですよ」

カ「しかしながら、私どものシステムでは・・」

私「そのシステムって何?

  プログラム上できないのなら

  手動でやればいいじゃない。それとも会社の

  システム(きまり)上できないってこと?

  それは、あんまりだよね」

カ「申し訳ございません」

コールセンターの派遣社員の限界を感じ

私「あなたじゃなくて、あなたの上司

  いわゆるこの会社の人に代わってよ」

カ「少々お待ちください」

私「(いや、だからそこにいるコールセンターの

  上司ではなくて、大元の人よ)」

カ「大変お待たせを致しました。少しお時間を頂いて

  私どもの責任者よりお電話を入れさせて頂きます」

と・・。

なるほど、雇い元に説明しなきゃいけないから

まぁ仕方ないだろう。

私「お待ちしております」

数時間後に連絡があった。

 

相変わらず、同じことを繰り返していたが

私「他社に乗り換えるならまだしも、同じものを

  購入したいと言っているんですよ。

  客に対して、そんなサービスもできないの?

  あんたの手元のPCに私の情報があるでしょう。

  ずっと、お宅しか使っていないよ!

  (これは嘘ではないが、考えてみたら

   彼の手元のPCで他社を使ったかどうかなんか

   わからないよね)。お宅のHPのトップ画面に

   なんて書いてあるの?!『お客様の喜びの為に』

   って書いてあるけど、それを今すぐ消すんだったら

   私も諦めますよ」

カ「おっしゃる通りでございます。

  〇〇様、私からご提案がございます。」

私「なんでしょう?」

カ「私どもでお客様の今の予約を一旦キャンセルをさせて

  頂いて、新しく予約もこちらでさせて頂くわけには

  いきませんでしょうか」

私「(だから、それをさっきから言ってるだろう。

  と思ったが、向こうには向こうの論理がある)

  それはいい。しかし、ご無理をお願いするのでは?」

カ「もちろんお客様。今回限りということで、

  ご了承いただきたいと存じます。」

私「(やりゃあできるじゃねぇか。とは言わず)

  大変助かります。無理を言いますが

  これだけは約束します。今後もお宅をメインで

  使い続けていきますよ」

カ「うれしいお言葉をありがとうございます」

・・・越後屋とお代官様じゃないんだから

 

まっ、とにかく

何とかなったけど、これに費やした時間を

返して欲しいくらい。