『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

紅葉の三都を巡る~長岡京・平安京・大津京⑨

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大津からの京都行き電車で

何とか座ることができた。

寝過ごしだけは厳禁だ。

京都駅着

遅いランチを食べようとしたが

どこも黒山の人だかりだ。

最も回転の早そうな

うどんと蕎麦の店で

にしん蕎麦を頂いた。

確か昨年の旧中山道ウォークの

あとも蕎麦だった。

そんなモノしか胃が受け付けないのだ。
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時間は13時30分過ぎ

計ったかのように計画通りじゃねぇか

やっとテンションが上がり始めた。

が!しかし!

このまま順調に物事が進むようでは

人生とは言えない。

人生には何があるかわからないから

楽しいんだ。

この日の宿は町屋風の宿で京都市内に

姉妹店の2店がある。

事前の食事の変更連絡でそのことを知った。

なので間違わないように注意していた。

「JR京都駅から3.2km、

タクシーで約1,200円くらいです」

とHPに書いてあった。

目的地近くで

「今日は中まで入れないからここで降りて」 

と言われ、重い足を引きずって歩いた。

が!しかし!

宿らしきものが見当たらない。

心配になって届いたメールの住所を

Googleマップにコピペすると

遥か遠くではないか?!

理由がわからなくなったが

足の痛みと疲れと焦りで

すぐにタクシーを止め

今度はHPの住所を運転手に見せて

「そこまで」というと

「すぐそこだよ。タクシー使う距離じゃないよ」

と言われ降りる。

HPは姉妹店で間違わないように確認したはずだが

もう1回同じことを繰り返し

さすがに変だなと思って

今度はメールの方の住所を読み上げた。

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やはり間違えていたのだ

既に2時は過ぎていた。

今度の運転手はやたらと流暢で

オーバーツーリズムについて

持論を語ってくれた。

そして、目的地近くに来たが

どうしてもわからない。

さらに一方通行が多いので

何度も同じところをぐるぐる回ってくれたが

わからない。

コンビニで聞いてくれたがわからない。

京都の小路を人が歩いていようが

構わずビュンビュンと車を走らせる。

こちらは気が気ではない。

「お客さん宿に電話してください。

私が話すから」と言われた。

スマホのバッテリーは後1%

そのことを告げて電話を渡した。

それでもわからない。

かなりのイライラが伝わってきて

料金も事故も気になったので

「もうここでいいです」と言って降りた。

そしてバッテリー切れ。

鞄の奥深くからバッテリーを取り出し

Googleマップを見ると

脇の路地に入ってすぐだった。
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もしかしてあんな電話を入れたので

心配して宿の外にいてくれているかな

と少し期待したがそれはなかった。

到着時にそのことが話されるかなと思ったが

それもなかったので、

何となくこちらから電話のことや迷ったことを

告げる羽目になった。

結局部屋に入ったのはほぼ3時だった。

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まぁいいか。

早速、内風呂のお湯はりをしながら

鞄の中身を干すものは干したりして整理。

冷蔵庫にはビールを含む多種多様な飲み物が

フリーサービスで準備されている。

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そうして、ようやく

湯船に身体を沈めた

「極楽、極楽」という満足感より

迷ったトラブルも含め

疲れのほうが先に立っていた。

茫然自失といったところか

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