渡月橋を上へ進んだ辺りが
時間的にも
紅葉を愛でる最高のチャンスだった。
それはもちろん
体力や気力、そして
モチベーションも今振り返りば
全てがピークで
後は行き着くところまで
落ちてゆくだけだった。
そんなことは考えもせず
またバッテリーも気にすることなく
歩きながらシャッターを切りまくった。
いいでねぇの。
京都いいねぇ。
京都ウォーク最高!
なんなら
もうここで歩くのやめて
紅葉のライトアップを楽しめる
個室露天風呂付き宿で
一杯やりたいところだが
そうもいくメェ
仕方ねぇ歩くかぁ
見てろよ!
ん?誰かに言われて始めた訳では無いが
自分で決めて
好き勝手にやってるだけなんだが
そろそろ自分との戦いが始まる頃だな
そう感じてきた。
心を打つ古都の秋景色の素晴らしさとは
裏腹に
陽が傾くに連れ
心に闇が差し込んでくる。
弱き自分との
禅問答が始まるのだ。
Zeebraのヒップホップmusicに
男たるもの口より行動を
男たるもの鋼鉄のど根性
という詩が気に入っていて
好んで聴くのだが
鋼鉄のど根性が
豆腐のように崩れてゆくのだった。