『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

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免許証更新のお知らせが届いた。

ん?!

「違反者講習」

なんか違反したっけ???

と一瞬考えて

忌まわしき過去を思い出したのだ。

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私(青矢印)が朝の通勤時に

車で直進

赤矢印の方向から

神風チャリ学生が

私の車の左前方横に突っ込んできたのである。

すぐに車を止めて

車外に出ると

大柄な男子学生が

歯の間に血を滲ませながら

チャリを起こしつつ

「スミマセン。スミマセン」

「大丈夫か?なにやってんの?」

「スミマセン。ブレーキが効きませんでした」

そんなやり取りが

事故のスタートだった。

そして事故処理に来た警官は

事故の状況やゴールド免許の私に対し

同情的だった。

一通りの誠意は尽くし

後は保険会社に一任することにした。

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保険会社の担当者は(過失割合は)

「7:3ですかね」と言う。

私は苦笑しながら

「いやいや8:2でしょう」と主張した。

その後、なんか話が噛み合わないと思ったら

保険会社は

7(私=車):3(相手=自転車)

私は

8(相手=自転車):2(私=車)

と考えていたのである。

すぐに担当を変えてもらった。

NETで調べてみると、

この時の状況、つまり

『信号機の設置なし

 自転車一時停止規制、四輪車規制なし』

6(私=車):4(相手=自転車)

となっている。

一時停止線がなければ7:3のようだ。

チャリの走ってきた道は

下りだから

ブレーキが効かないと

相当の勢いがつく。

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新しい担当は

切れ者らしく、話しっぷりも

冷静沈着だ。

「私もそこそこ一般的な凡例は調べた。

 でも凡例通りの処理をするなら

 あなた方はいらないだろう。

 あなた方をA.Iに変えて、

 その分保険料を安くしてくれ。」

とプレッシャーをかけた。

冷静沈着な彼は余計な同調等はしなかった。

ついでに

「自転車乗りのマナーが悪化する中で

 業界のリーディングカンパニーである

 あなたの会社が凡例を変えなくてどうする」

と畳み掛け

「あなたは優秀と聞いているので

 期待していますよ」とエールも送った。

その後、それなりに相手側も反発し

「先方より裁判という話が出ていますが」

と冷静沈着君が言うので

「こちらは急いでないので、構わないよ。

 何でも受けてくれて」

そんなやり取りがしばらく続いたが

先方が根負けして折れてきた。

結果4(私=車):6(相手=自転車)まで

頑張ってくれた。

「先方のお母様が

 この子になにかあったら一生面倒見てくれるか

 と言われておりますが

 私が見たところ気にされることはないと思います」

と冷静沈着君に言われたので

「いやいや、そのお母さんが私の立場だったら

 きっと学校に『どんな教育してるんですか!』

 と怒鳴り込んでますよ。

 彼は(見た感じも冴えなかったけど)ぶつかって

 かえって頭が良くなったんじゃないですか

 あっ、これは言わなくていいからね」

と毒を吐いた。

しかしながら

こうやって数年経ち

免許証はブルーに変わり

「違反者」呼ばわりされ

保険料は上がり

長い講習を受けさせられ

いいことはない。

当時は冷静沈着君に

「脇道からノーブレーキで

 突っ込んでくるガキを避ける方法が

 あれば教えてくれ」とのたまわったりしたが

違反者講習を受けて思った。

通学路の対象の学校の偏差値

日頃の学生の振る舞い

自転車の乗り方

それらを総合的に頭に入れて

この路地から

ブレーキの効かない自転車に平気で乗る

学生が突っ込んでくることを

予測できなかった

私が悪かった。

違反者講習で学んだ成果は

以上である。