妻籠宿から迎えのバスが
20分ほど走っただろうか。
この日の宿に到着した。
ヒュッテのようだがホテルで
いい雰囲気を醸し出している。
チェック・インでは
全国旅行支援の説明を丁寧にしてくれ
事前予約だから
諦めていたクーポンも頂け
気持ちのいいチェック・インができた。
続いて、女性スタッフの方が
部屋までの案内をしてくれ
途中、貸し切り露天風呂の説明に入った。
一枚のドアの前に立ち
さぁ、ご覧あれ!と言わんばかりに
ドアを開けた。
「この階段を登っていただくと
貸し切りの露天風呂でございます!」
と、まるで天国への階段でも紹介するように
意気揚々と語ってくれた。
・・・姉さん悪いが、今の俺には
地獄への階段だ!
さらに、一番平準的な部屋なのに
私の部屋は最上階の3階だ。
いいんだ、いいんだ
登るのは慣れてる。
貸切露天風呂へ
思い足を引きずり階段を一段一段上った。
30時間足らずの間
酷使し、塩漬けになった体を洗い流し
湯船に浸かった。
風呂で写真を撮ると
今や大騒ぎになるが
貸し切りなので問題なかろう。
https://lonewolf1964.hatenablog.com/entry/2021/02/09/175439
凝り固まった筋肉を揉みほぐす。
「あ〜極楽、極楽♪」
人間とは勝手なものである。
つい先程まで
「マジかよ~!勘弁してくれ〜!」
とボヤいていたのに・・
環境が変われば、これだ!
いや、環境の変化に対応できている
と言ったほうが格好いいか。
湯に浸かっては、
窓の外を眺める椅子に座り、頭を冷やし
また湯に浸かる。
何度か繰り返している間に
時間が近づいてきたので
浴衣を羽織った。
風情がゆっくりと堪能できる。
やはり、こっちが本番?
歩くのは前哨戦か?!
風呂から出たら、夕食までの間
少し仮眠を取ろうと思っていたが
それは勿体ないなぁ
と思い直し、暖炉のあるラウンジで
夕暮れの翳りゆく変化と
LavenderTeaを楽しんだ。