2021夏の九州ロングツーリングも
最終日を迎えた。
夜中は結構、雨が降っていたが
この日の朝は
薄日の指す天気に回復だ。
私は出張でも今回のツーリングでも
朝食は常に一番。
だから、だいたいが7時だが
この宿のコンセプトは
きっと
緩やかな朝を迎えることを
提唱しているのだろう。
8時15分が最も早い時間のようで
先に精算をしようと思ったが
それも、設定時間は
ゆとりのチェックアウトのようだ。
早起きをしたのなら
湯を浴びるのもよし
その辺りを散歩するもよし
そんな朝の時間の過ごし方を
提供してくれているのだと思う。
しかし、ライダーの朝は慌ただしい。
朝食を頂きながら
今日のコースをチェックした。
感覚的には
フェリーの出発時間までは
余裕があるので
堪能するつもりだったが、
とんでもないことが判明し
普通に最短距離を走ってギリ
という、ヤバい状態だった。
危ない、危ない！
宿に別れを告げて
静寂の温泉地に
迷惑な爆音を轟かせながら
港に向けて
ハーレダビッドソンの出発だ。
何とか目標の時間に
港に到着し
車の待機レーンが一つ空いていたので
先頭で待っていると
誘導員に
「バイクはこっち！」
と指示される。
えっ？！そこに止めたら
右回りのU字ターンでねぇの？
そんな危険は無理無理。
「こんなとこでUターンできないから
ここで（今止めてるところで）
いいでしょう？！」
「みんな、やっとる！」
ふざけんなよ。
タイヤが２つだと思って
軽く見やがって。
税金は軽並に払ってんだよ。
排気量で言えば
軽の３倍近くはあるんだよ。
サービス業の概念なぞ
はなっから無い。
何十年も我流を貫いてきた
頑なまでの態度。
海の上のことは俺が決める
（正確にはこの誘導員は陸だが）
嫌なら乗るな。
そんな圧をヒシヒシと感じ
それ以上食い下がるのはやめた。
四国の地に昼を過ぎてから着岸。
腹ペコだったので
鯛刺し定食を頂いた。
さすがは産地！このボリューム！
腹を満たしたあとは
ひたすら家路を走るのみ。
トンネル内で一度だけ
擦り減ったリアタイヤが
ズリっとなったが
なんとか無事に
ロングツーリングを完遂できそうだ。
九州の地
知覧の地に
思いを馳せながら
このツーリング最後の
珈琲時間。
5日間
事故なく走れたことに感謝。
「帰ったら、なにはともあれ
タイヤ交換だな」
そんなことを思いながら
最後の走りに向けて
セルスターターを回し
ギアをローに入れ
アクセルを回した。
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