『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

羊の実験その参「受験かバイク免許か」の巻


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高校を卒業して

塾に1年寄り道をしている時

「羊の実験その弐『受験か夏祭りか』の巻」の前に

https://lonewolf1964.hatenablog.com/entry/2020/07/21/050047

既に1つ実験をしていたことを

思い出した。

 

入塾当時

赤ら顔の二日酔い講師が

淡々とオリエンテーション

進めていた。

 

そう、それは

「夏祭りに行くと大学には受からない」

と自信有りげに語った時とは違って

極めて淡々と……

 

「・・・えーと、それから次に

バイクの免許を取らないで下さい。

間違いなく、大学には行けません。

えー、次に・・」

それは、まるで

お酒を飲んだら運転はしないで下さい

バリの至極当たり前、

塾業界では、基本中の基本

とでも言いたげな説明だった。

 

なんと……

既に私は中型自動二輪車の免許を

取りに行くことが決まっていたのである。

だって、今、免許を取っておくと

大学入学時に無駄なく

中型バイクに乗ることができる。

これは世間で言う

効率化である。

 

しかしながら、まだ

大学受験総落ちのショックから

決して立ち直ったとも言えない心境で

オリエンテーションのあの言葉は

急所に突き刺さっている。

 

さて、どうしたものか

 

ここに至るまでに

プロローグがある。

 

羊の両親、特に母親はたいへん厳しかった。

塾通いの分際でバイクの免許を

取るなんて言ったら

失神するか、雷ものだろう。

 

が、しかし

 

すんなり(?)

いや、奇跡的に

OKが出たのであった。

 

なぜならば

私は受験に失敗した時に

浪人らしく振る舞おうと思い

髭を生やし始めたのである。

これに、母親が噛み付いた。

よっぽど、髭のイメージが

悪かったのだろう。

 

「お願いだから剃ってくれ・・」とまで言われた。

こんなことは過去には一度もないことである。

そこで、すかさず

バイク免許取得を条件に出すと

いともあっさりと許可が出たのである。

我が家の天変地異と言っても

過言ではない。

 

こんなチャンスは

もう巡ってくることはない。

 

その瞬間

羊の中の実験の狼が吠えた。

 

「ようし、

バイクの免許を取ったら

本当に大学に行けねぇかどうか

実験してやろうじゃないか。」

 

結果はご存知の通り

小粒だが桜は咲いた。

髭万歳!!

 

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