『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

羊サラリーマンのゴルフ道その⑥


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そして、牛部長送り出しコンペ当日。 

羊は密かに高スコアを狙っていた。

『見てろよ。パットを制する者が

 ゴルフを制するんだ』

誰に聞いたわけでも無いが

きっとそうだろうと思い、

コーススタート脇のパット練習場で

片時の練習に勤しんだ。

 

そして、本番が近くなり

大きく深呼吸をしていると

キリン課長が

「おい、羊君。君のグローブなんか

 おかしくないか?」

羊「やだなぁ課長。古くてもちゃんとした

  グローブですよ」

と苦笑いで返した。

キ「そうじゃなくて、それ

  逆じゃないか?君はレフティか?」

羊「いくらなんでも手袋の右と左は

  間違えませんよ」

と言って……

はたと思い出した。

 

そうだ、冬場は手が荒れるので

両手袋を使っていたんだ(10年ほど前)。

すっかり、そのことを忘れて

バッグのポケットに手を突っ込み

たまたま掴んだグローブを

何の疑いもなく

(今、思えば違和感は感じたが

 これが久しぶりにプレイするってことだな

 と自分を納得させていた。)

右手に着けていたのである。

 

瞬間グリーンは冷笑に包まれた。

一気に舞い上がってしまった羊は

冷静さを失い

当初の想定通りの結果となってしまった。

 

そして、追い打ちをかけるように・・・

ミドルのティーショットで

大火傷をしないように

スプーンで打とうとすると、

またまた、お節介キャディーに

「羊さん!ここは男らしく

 ドライバーでいきましょう!

 ドライバーで!」

 

・・・何で打とうと俺の勝手だろう

君はプロゴルファー猿を見ていないのか

猿は木製のドライバー一本でやっていただろう!

全く!いちいち指図するんじゃないよ!

・・・とも言えず

「はいはい。ドライバーッスね。合点だ。」

で、チョボ・・・

 

私の野望は

いつか、クラブ一本でコースを回ることだ。

 

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