『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

乗り納めの儀

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例年より一日早く

仕事納めの日を迎えたので

翌日はバイクの

乗り納めをすることにした。

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目的は2時30分くらい

走ったところにある川沿い店の鰻だ!

冬の鰻は夏より脂がのって旨いゾ!

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冬の空

雲の隙間から陽光が

海を照らす

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晦日までで一番

予想気温の高い日をチョイスした。

確かに寒くはないが

冬らしいモノクロームな一日だ。

さて、そろそろ目指す鰻の店だ。

心躍るぜ♪

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・・・そう

よくあることなんだ。

事前に調べて行けよ。

って話かもしれないが

“道に縛られる人生なんてつまらない”

ってCMがあるが

“店に縛られる人生”なんてつまらないし

答えの分かってる人生を

探してみてもつまらねぇ

・・・とうそぶいてみたり。

そう。

結末は“本日休業”の看板だ。

いいんだ。

小さいついてない貯金も

かなり貯まってきた。

来年はきっと大きくキックバックがあるな。

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海鮮二色丼も食べたかったんだよなぁ。

(本当は三色丼だったが売切れ)

券売機の写真だと味噌汁が

付いてないと思ったので

単品味噌汁頼んで

二色丼+味噌汁二杯!!

4倍楽しめたぞ!!

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確認不足と言ってしまえば

それまでだ。

田舎のおばちゃんに少し期待して

「味噌汁付きだったんですね」

(俺は本当は味噌汁は一杯でいいんだよ)

と言ってみたが。

「はい。そうです。(なにか?)」

と大都会並みの返答に

返す言葉は見つからなかった。
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2022年の乗り納めに相応しい

ドラマティックな展開を噛み締めながら

温かい珈琲を流し込む。

 

俺の行きたい日に

行きたい店との相性が悪かっただけさ。

それだけのことなのさ。

Christmas🎄スパイ映画

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Sunday Xmasで

平和な一日だ。

軽く掃除をしたり

たまった書類の整理

やっつけの年賀状を作ったり・・

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コロナ禍の影響か

仕事の付き合いで購入する

クリスメス商品も減った。

一昔前はダンボール2箱は当たり前

ケーキは最低3つだったが

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でも、今年は許容範囲だ。

雪も止み

爺と睨み合うこともなく

平和な日曜

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私はアウトドア派なので

家でくつろぐのが

あまり心地良くない。

そのせいで映画を見ることも殆どない。

決して映画が嫌いな訳では無いが

その時間がもったいなく感じるのである。

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しかし

ふとしたことから

この2週間位

Amazon prime videoで

ほぼ連日連夜。

多い時は一日2本、映画を見ている。

殆どがスパイもの

さらに女スパイ映画だ。

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各国のスパイがいかに

騙し合いで

誰も信じていないかかよくわかる。

信じると命を落としてしまうのだ。

KGBがいかに冷酷・冷淡・残酷かも

よくわかるし

また、共産主義国家が

国民の目を外に向けるために

国外に共通の敵を作るのもよくわかる。

それにしても

痛快で面白い。

 

今日も日中、外に出たときに

つい周囲を気にしてしまった。

こうやってハマりすぎるのも

映画を遠ざけてた理由なのだが。

Xmasと雪と爺

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前日の大雪で

雪景色のイヴを迎えることになった。

家の前は数十センチの積雪だが

ノーマルタイヤの車でお出かけだ。

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ソロ〜リ、ソロリと

車を発車させた。

幹線道路に出れば

雪解けも進んでいるだろう。

最大の難関は

住宅街から幹線道路に出る間際の

下り坂だ。

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前から軽トラが一台直進してきたので

かなり距離はあったが

下りに入る手前で車を停車させた。

と、同時に相手の車も

やや逃げ場のある場所に

車を寄せて停車した。

よく見ると紅葉マークの軽トラ

近所の爺さんだ。

「爺さん、こっちは下りだ。

 万が一滑って、おたくの軽トラに

 突っ込むとマズイから

 そっちが先に上がってきてくれ」

と心の中で呟いた。

しかし、相手の車はぴくりとも動かず

挙句の果てに「お前が来い」

と言わんばかりに

ラクションとパッシングを食らった。

まぁ、好意的なアクションかと

この時は思ったが

こちらも万が一

雪でスリップしたときのことを想像すると

動くわけにはいかない。

両者の不毛な睨み合いが始まった。

5分、10分、15分と

時は過ぎていく。

俺も頑固だが、この爺も相当頑固な奴だな

段々と腹が立ってきた。

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いいだろう、そっちが腹をくくったのなら

こっちも負けちゃあいられない。

てこでも動かないゾ!

睨み合いが始まり20分が過ぎた。

アメリカ南部だったら

既に散弾銃で殺られているかもしれない。

そろそろ予定の時間が迫ってきた。

私には選択肢が2つ

もう一本狭くて急坂な道を選ぶ。

車での外出をやめる。

爺が発進しないうちは

私には前進の選択肢はない。

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そして、本日の予定を頭で確認していると

忘れ物をしたことに気がついた。

このままバックで家の前まで下がって

荷物を取れば私の負けではない。

爺がどう思おうと、

彼のために後進するのではなく

自分の都合でバックするのだ。

その間に彼がどうしようが

私の知ったこっちゃない。

考えがまとまったところで

勢いよくバックし

忘れ物を取り、車に戻った。

家の前を爺の軽トラが行くのが見えた。

「爺さんこの勝負イーブンだな」

心で呟き

雪の残る下り坂へ

ハンドルを切ったのである。

 

みゆきが

“頑固者だけが悲しい思いをする”

と世情で歌っているのに。。

 

 

Blue Christmas🎄

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ポケットに手を突っ込んで

公園通りの坂道を歩きながら。

 

バイト帰りの電車の中

ゆらゆらと吊り革と揺られながら。

 

綺羅びやかなイルミネーションの中

孤独の風に吹かれながら。

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22歳の冬の日

繰り返し聴いていたのは

カセットテープに入れた

マイセレクション

クリスマス・ソング

タイトルは“Blue Christmas”

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Amazon Musicのプレイリストで

再現してみた。

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Christmas Loveなんて幻想なのだ

この季節が来ると達郎先生が

東京の銀座で

地方の銀座商店街で

日本各地隅々で

39年間ずっと叫んでいる

「きっと君は来ない」と

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クリスマス・ソング

ネガティブなワードで埋め尽くされている。

ラストクリスマス」「ひとりぼっちの」

「最後のホーリーナイト」

シンガー・ソングライター達は

知っていたのだ。

恋人たちと過ごす幻想のChristmasを

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時はバブル前夜の時代

東京のクリスマスは

クリパに始まって定番の赤プリまで

誰もがChristmasに浮かれていた。

そんな波に乗り切れず

孤独を噛みしめる中

切ないクリスマス・ソング

22歳の自分とシンクロしたのである。

そして

Blue Christmas

とラベルシールに手書きし

カセットテープのケースに貼り付けた。

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恋人と過ごすChristmasなんて幻想だ

雨は夜更け過ぎに雪には変わらねぇ

切ないクリスマス・ソングのお陰で

百人の味方を得た気になり

彼女のいないやつも

用事のないやつも

Christmasを理由に休むから

朝まで人手不足のバイトを補ったり

少し尖ってみたりしたものだ。
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あれから

35年ほどが経ち

ハイスクール時代の男子と女子で

一足早いChristmasを楽しんだ。

日頃予約の取れない有名シェフによる

結構値の張る

クリスマス・ディナーだ。

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「美味しいね」という言葉に

「うんうん」と相槌を打つ

 

どうしたんだ35年前の孤独を思い出せ

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Christmasは独りで過ごすんだよ

何を牙を抜かれているんだ

幻想に振り回されるんじゃない

日本男子はおでんに燗酒だろう

 

肩の上の方で22歳の俺が言い放つ

 

ワインやシャンパンでほろ酔いになりながら

有名シェフに「次は地酒に合わせてくれ」

と言うのが精一杯だった。

 

温暖化が叫ばれながらも

雨は夜更け過ぎに雪に変わりそうだ。

 

BlueなHOLY NIGHTに乾杯だ🎅

お酒を飲んだ翌日の件

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サラリーマン人生で

世の中も自分も絶好期の師走

ほぼ2日に一回は忘年会三昧だったような。

食い物は旨いし

酒は進むし

何かしら仲間との会話も愉快だった。

仕事も上り調子で

上司をつまみに快気炎を上げた。

3次会4次会5次会6次会と

狂ったようにはしご酒をしたものだ。

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しかし、一夜が明けると

無惨にも夢は覚め

気持ちは冷え切ってしまうのである。

 

若き女性は

酒の場での男の口説き文句には

気をつけたほうが良い。

その瞬間に

噓は言ってないことは

間違いないが

全てが幻と思ったほうが良い。

どちらかが悪いわけではないだろう。

酔いで視界も狭まり

痘痕も靨に見えることだってある。

昔、こんな歌があった

「朝起きたら、あぁ〜

 男の態度が変わっていたぁ」

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飲み過ぎた翌日

色んな意味で

「もう酒やめた」と思う人は

少なくは無いだろう。

私も例外ではなく。

 

調子に乗ってしゃべったこと

一欠片も残っていない記憶とお金

翌日一日を無駄に過ごす二日酔い

 

身体は無意味に炭水化物を求め

心を後悔が支配し

布団の中で臥せってしまう。

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それでも

数時間がすぎれば

また、同じことを繰り返す。

私の場合、薬物中毒と違って

それ自体を我慢できない訳では無い。

日頃は酒は飲まない

 

如何せん、一旦火がつくと

セルフコントロール

効かなくなるのである。

その瞬間、その瞬間には

まともに判断は

できているはずなのだが

 

そんな出来事も

晦日の歌番組が

変遷を遂げるように

コロナによって

過去の話になりつつある。

 

あの日を歩く

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生まれた街を離れて

既に半世紀近くが流れた。

空き家になった生家が

一年に一度

この地を訪れる

言い訳になっている。

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港に活気があった頃は

街も賑わっただろうが

今は人影もない。

小学生の頃、父親に連れられて

暖簾をくぐった

人生で初めての鮨屋だけが

あの頃と今を繋いでいる。

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素朴な地物ネタが頑固に並び

江戸前を思わせる干瓢巻に

50年以上この地で

握り一筋でやってきた大将の

プライドを垣間見る。

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少し車を走らせ

浜辺を歩いてみた。

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南の海らしい

亜熱帯の植栽が続く

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記憶の奥に残された

原風景は今も変わらない
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過ぎ去った時間だけ

体と心に年輪を刻む

思えば

それなりの長い時間を

歩いてきた

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しかし太古より時と共に流れ

歴史の片鱗を見つめてきた

自然界のそれと比べると

人間なんて

たかがちっぽけなものだ。

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穏やかな大海を

暖かい陽が照らす

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3年前のちょうど今頃

遠く横浜の港で起こったことを

テレビニュースで見たときは

こんな長閑で

都会から離れた田舎まで

やってくるとは思わなかった。

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そう呟いた

鮨屋の大将の言葉を思い出した。

 

世の中を

地球を

コントロールしている

つもりになっていたとしても

結局、コントロールされて

翻弄されているのは人間の方である。

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成るように成るか

成らないものは成らないのである。

 

さて

芋でも食って帰るか。

 

蕎麦三昧

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結果は様々だが

色んなことを精一杯は

やっているつもりだ。

仕事も気乗りしない時も

気乗りしない状態の中での

精一杯。

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そうやって一年を過ごし

今年も師走を迎えた。

100kmも歩いた。

キャンプもツーリングも楽しんだ。

仕事もそこそこやった。

酒も飲んだ。

精一杯やった。

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しかし・・・

まだ、なんかできそうな気がする。

自分の中で沸々とマグマのように

くすぶるものがある。

魂が燃え盛るための

餌を探しているように

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そんなことを考えながら

新蕎麦を喰らう。