前夜は宴席
楽しいひと時を過ごせた。
宴席と一言で表現しても
その中身は多様である。
酒が嫌いでない私でも
仕事絡みの宴席は
朝から気が重い時もある。
しかし行けば何かしらの収穫があったり
それなりに楽しかったりする。
こんな生き方
考え方もあるのか
と気づきがあったりするのだ。
二次会でいつもの
場末のスナックを訪れた。
普段自分の周りにいない人とも
一緒になるので
世の中広いなぁと思う。
正直ウザいなと思う時もあるし
逆に驚きがあったりもする。
長い付き合いのママは
多少好みや空気感がわかってくれていて
面倒臭い男(私)に
近づけてはいけない種族を
だいたい分かってくれているので
一触即発にならない前に
うまく立ち回ってくれる。
客中、男3人
何となく同じ世代の空気を感じ取っていたが
浜省(本当のファンは浜省とは
言わないことも知らされた)で盛り上がり
また全員がハーレー乗りと言うことで
互いの写メを見せあった。
もちろん(おそらく他の二人もそうだと思うが)
「俺のバイクが一番カッコイイな」
と思ったことは間違いない。
酒場で見る男たちは
底抜けに陽気で
一見悩みなんかないんだろうなと思ってしまうが
男達は悩みを夜の闇に覆い隠し
酒とひと時の笑いを求めて
酒場のとまり木に集まってくるのだろう。
夏の夜光虫のように
そんな気分のいい飲み会の翌日
天気もいいし
適当に近い距離の川辺りへ
チェアリングに出かけた。
少し横着をして
ガスストーブが面倒だったので
電気ケトルと電気発電機を
持っていったがW数が合わずに
珈琲を楽しむことができなかった。
時折川面を渡ってくる風が
ヒンヤリとして
ここは痩せ我慢するときではないな
と思い
車の窓を開けて
車のシートにもたれかかった。
瞬間に
夢の中へ落ちていった