続いて、小烏賊
こちらは粗塩で頂く。
そして、車海老
こういう蒸した海老は
あまり好きではないが
俗に言うプリプリ感も残った
丁度いい硬さ加減で
「ウマい!」と思ってしまった。
瀬戸内の貴公子
鰆の登場である。
春と冬と旬があるらしいが
悪くない脂の乗り加減だ。
鮪の漬け
今や回転寿司だって
一流寿司職人を唸らせる握りを
提供している店も少なくはない。
しかし、このお店のご主人を
観察していると
所作が綺麗で無駄がないのである。
そして、凛としているし
一手間かける江戸前の握りが
極めて丁寧なのである。
その流れるような
パフォーマンスだけでも
回る寿司とは雲泥の差である。
出される寿司は
全てが美しい。
こちらも瀬戸内の秘蔵っ子
鯛の出番だ。
「お塩で召し上がりください」
「そのままお召がりください」
あまり手元の醤油を使うことがない。
鰹の炙り
鰹の塊に一本一本
鉄串を刺し
丁寧に備長炭で炙り焼きにする。
「シャリをお願いします」
何度か、ご主人が
こう声を発した。
ネタによって酢加減等
シャリを変えているのである。
恐れ入谷の鬼子母神だ。