『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

人を動かす力

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※写真はイメージ

 

たこ焼きの全国チェーンを

経営する社長が出身地の

寂れた商店街を立て直すという

テレビ番組を見た。

 

羊は年々涙腺が弱くなり

この手の番組に滅法弱い。

感動のストーリーだった。

何よりも、この社長は

テレビからもその人柄の良さが

伝わってくる。

 

地元の人気グルメが

B級系の炭水化物が多いことから

「炭水化物の街で売り出そう」と

そのきっかけとして

デカ盛りメニューを開発して

イベントをしようという企画だった。

 

商店主への社長のプレゼンシーンでは

きっと、今までも色んなイベントを

やってきたんだろう

やり尽くした感を漂わせた

否定的でネガティブな意見も

少なくはなかった。

疲労感や閉塞感、

諦めムードも漂っていた。

さらに、この時代に

炭水化物なんて。。

 

結果は大成功だった。

企画を提案した社長や

参加した商店主の目にも

涙が光っていた。

 

テレビではあまり

クローズアップされなかったが

気がついたことがあった。

 

今回参加した店の多くは

100年や100年を越えて

支持をされてきた

変わらぬ味を売り物にしている店が

多かった。

社長から課せられたメニュー開発は

それぞれが

初めての経験と思われた。

 

商店主なりに

努力をしてきたのだろうけど

メニュー開発や商品開発という

発想はなかったのかもしれない。

先代から受け継いだ味を

黙々と守ってきたのだろう。

 

大型量販店の進出で

商店街が目に見えて寂れても

商店街活性化の名のもとに

イベントだけが名を変え

脇役である賑わしステージが

品を変えてきたのではないだろうか

 

本質的な『自らの変革』

そこの努力に気が付かない商店

いや、商店街は全国に

あるのではないかと思ったところだ。

客が減っていくことを

いつしか、

社会やイベントのマンネリのせいに

してはいなかったか。

 

イデアを問われると

イベントの手法を考えることに

これまで陥ってはいなかったか…

 

デカ盛りはきっかけに過ぎないだろう

社長は古き良きものも大事にしながら

一方で

時代にあったニーズのあるものにも

目を向けることを

言葉では語らずに

体験として伝えたのかもしれない。

 

大都市東京で上場企業を経営しながらも

決して偉ぶらず

故郷への思いを行動で示した

この社長に対して

尊敬の念を抱かずにはいられない。

 

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