『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

ソロキャンプ①Ogawa ステイシーST-Ⅱデビュー

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ウトウトと
仮眠状態のような時が流れ 
寂しげな街の灯が
静かに眠る時間を迎えた。
おもむろにベッドを抜け出し
最後の手荷物を
ハッチバックの隙間に押し込んだ。

息を殺し
オートマチックのギアを
Rに押し込み
車をスタートさせた。

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少しピンが甘い月明かりが
ドライバーズシートに射し込む。
煎りたてのブラジル豆の香りが
車内に立ち込め
ジョージ・ウィンストンの調べが
美しい旋律を奏でる。

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朝を制する者は連休を制す。

この連休はソロキャンプ三昧。
Ogawaテントのデビューだ。
オートキャンプ場は
早い時期から
どこも満杯の様相を呈していた。

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しかし私が目指す
海を見下ろすキャンプ場は
お金もいらない
予約もいらない。
驚きのキャンプ場だ。
ご機嫌なエリアを確保するために
真夜中に車を走らせることなど
苦にもならないことだ。

明け方前には
目的地と思わし周辺に到着したが
ヘッドライトを消すと
たちまち漆黒の闇に包まれてしまう。
が、しかし
目を凝らして空を仰げば
カクテルグラスの気泡のような
満天の星空が
広がっていた。

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しばし、タイミングを整え
暗闇の中、
既にマウンティングを終了した
テントの脇を通り抜け
やや傾斜はあるものの
海を見下ろす
絶好のポジションを
手に入れることができた。

安堵で車中で
ウトウトしたのも束の間
こんな時に限って睡魔は襲ってこない。

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白んできたの空と海を
交互に楽しみながら
チェアリングで
夜明けのブレックファストだ。

そして、名門Ogawaの
ステイシーST-Ⅱの登場だ。

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