ウトウトと
仮眠状態のような時が流れ
寂しげな街の灯が
静かに眠る時間を迎えた。
おもむろにベッドを抜け出し
最後の手荷物を
ハッチバックの隙間に押し込んだ。
息を殺し
オートマチックのギアを
Rに押し込み
車をスタートさせた。
少しピンが甘い月明かりが
ドライバーズシートに射し込む。
煎りたてのブラジル豆の香りが
車内に立ち込め
ジョージ・ウィンストンの調べが
美しい旋律を奏でる。
朝を制する者は連休を制す。
この連休はソロキャンプ三昧。
Ogawaテントのデビューだ。
オートキャンプ場は
早い時期から
どこも満杯の様相を呈していた。
しかし私が目指す
海を見下ろすキャンプ場は
お金もいらない
予約もいらない。
驚きのキャンプ場だ。
ご機嫌なエリアを確保するために
真夜中に車を走らせることなど
苦にもならないことだ。
明け方前には
目的地と思わし周辺に到着したが
ヘッドライトを消すと
たちまち漆黒の闇に包まれてしまう。
が、しかし
目を凝らして空を仰げば
カクテルグラスの気泡のような
満天の星空が
広がっていた。
しばし、タイミングを整え
暗闇の中、
既にマウンティングを終了した
テントの脇を通り抜け
やや傾斜はあるものの
海を見下ろす
絶好のポジションを
手に入れることができた。
安堵で車中で
ウトウトしたのも束の間
こんな時に限って睡魔は襲ってこない。
白んできたの空と海を
交互に楽しみながら
チェアリングで
夜明けのブレックファストだ。
そして、名門Ogawaの
ステイシーST-Ⅱの登場だ。
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