『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

一杯の美味い珈琲の為に走る

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harley-davidsonを買った時に

CoffeeBreakを入れて

往復3時間程度の距離で

美味いコーヒが飲めて

窓からバイクが眺められる 

Cafeを探していた。

 

ランチを済ませて

走るのもよし

ランチ込みだと

お昼に出れば

夕刻には帰ってこれる。

いわばCafe散歩コースだ。

 

なかなか条件にあった所が

見つからなかったが

ほぼ条件通りのCafeが見つかり

いそいそとバイクを走らせてみた。

 

そこは山間の町のCafe

流行りのIターンとおぼしき

垢抜けしたイケてるマスターが

営んでいた。

珈琲の種類も豊富だ。

ここは知ったかぶりをせずに

「オススメをください」

と言ってみた。

 

何が気に入らなかったかわからないが

瞬間、空気が冷えた気がした。

私はそういうことに敏感である。

「お好みは?」

「特に…」

一層、空気が張り詰めていく。

「最近、召し上がった珈琲は?」

SE7ENの珈琲」とも言えず

「えーと、特に…モゴモゴ」

明らかに呆れられた。

一呼吸置かれた気がした。

「苦味とか、酸味とか、好みを

 仰って頂かないと、

 たくさん種類があるので

 選びようがありません。」

 

えぇ、えぇ

おっしゃる通りで、その通りでござんすよ。

少しカチンとした。

もう、どうでも良くなった。

適当に、本当に適当に

「苦味は強く、酸味は抑え気味で

 香り高いのを…を…お、お願いしますダ

 代官様ぁ〜!!」

とは言わなかったが

 

しかし、たしかに

珈琲は美味しかった。

代官様だけのことはある。

 

美味しく珈琲を頂いた羊は

駐車場に停めたバイクを

出口近くまで移動させて

セルスターターを回した。

そう。羊は蚤の心臓なのだ。

きっとバイク乗りが嫌いなんだろう。

特にharley-davidsonのような

小うるさいバイクは。

 

アクセルを更かしながら

頭の中でさっき起こったことを

巡らせてみた。

 

私から言わせると

尖ってはいるものの

所詮、自分と比べると若造だ。

年上の懐の大きいところで

気にせずにまた行くか。。。

その後も何度か考えてみたが

 

バイクを走らせて

わざわざ美味い珈琲を

飲みに行くドラマの

キャスティングは重要だ。

もちろん、

登場人物は癖があった方が

スパイスの効いた物語になる。

 

しかし、癖のある役者でも

人間臭さか必要だと思っているが

スカした印象しかなかったので

キャスティングからは

外すことにした。

 

そして、Cafeは諦めて

「そうだ!自分で好きな場所で

 美味い珈琲を飲めばいいじゃん」

という結論に達したのである。

 

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