『羊と狼』カウントダウンサラリーマンのエレジー

羊サラリーマンの日常、及び回顧録

5回中山道・木曽路ウルトラウォーキング<質>

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4:41第4エイド着
<第4エイド>
ファミリーマート
恵那高校前店
70km
20 :30~07:00(到着予想時間)
【関門】午前7時

なるほど、そういうことか

7時までに到着しないとタイムアウトになるが

あと20kmで7時間余りあるから

大丈夫ですよという意味だったのか。

睡眠後は1kmを15分のペースで

歩いてきたことになる。

この一月間は

7階のオフィスへは常に階段を使っていた。

それでも、キツイ

その程度の鍛錬では効果に繋がらないのか

それともそれほどキツイのか・・・

 

ヘッドライトがあるとは言え

ライトを切れば闇

道はこぶし大の石がゴロゴロしている。

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さらに、石畳といえば

聞こえはいいが

都市計画で整備された

シャレオツな石畳ではない。

石と石と間に足が挟まって

バランスを崩したり、

下手したら捻挫をしそうになる。

石の表面も全てが平らではないので

右へ左へ

バランスを崩し、転びそうになる。

後ろから見ると

奇妙なダンスを踊ってるように見えるだろう。

どうりで、みんなポールを持っているな

と思っていたが、そういうことだったのか。

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そんな状態が

坂と合わせて永遠にと思えるほど

続くのである。

羊は臆病で繊細で

極端な痛がり、怖がりであるが

心頭滅却すれば火もまた涼し」

とはよく言ったものだ。

目の前に落ち武者が現れるでもなく

貞子でもなく

はたまたUFOから宇宙人が降りてくるでもなく

頭の中に描く像は

ファミリーマートなのである。

次のエイドであるファミリーマートしか

頭には描けない。

首切りを思わせる石碑があったりもしたし

昼間でも薄暗いと思われる

真夜中の山道を一人歩いているのに

その恐怖は微塵も感じないくらい

頭が求めているのは

安息だけだった。