ワイパー効かない土砂降りの雨
間もなく台風になる低気圧の
ちょうど外円辺りか
何度かハイドロプレーニング現象で
ハンドルを取られそうになる。
しかし本日はOff日だ。
朝の珈琲を楽しみながら
低気圧を越えて山道を進むと
予想通り瀬戸内は薄日が刺している。
それにしても物凄い雨量で
harley-davidsonでなく
車で来て正解だ。
孤高のライダー等と粋がってみても
中身は小心な羊ライダーだ。
瀬戸内の離島で
マシーンを潮風に晒すのが嫌で
今回はレンタルバイクをチョイスしていたのだ。
イタリアのベネリTNT125
いつもは300kgの巨体を転がしているが
それに比べると
もはやトイモーターサイクルと言って
過言ではないくらいだし
乗り始めは、軽すぎて怖いと
思ったほどだ。
いよいよ乗船だ。
波止場で船を待つ時間は
否が応でも旅気分は盛り上がる。
それにしても
兎角この手の切符売場のおばちゃんは
ほぼ無愛想だ。
彼女たちにしてみれば
船は生活の足であり、日常だからなんだろう。
自分に翻っても
自らの生活圏に
見知らぬ人
が立ち入ってきても
愛想よくはできないかもしれない。
濃いグレーの雲が迫ってくるので
内心気がきではない。
いくつかの島に寄港し
いよいよ到着だ。
1時間30分程の船旅が楽しめた。
さて、瀬戸内の離島とくれば
ランチは海鮮系。
既にググッとターゲットはロックオン済みだ。
なんと魚定食以外は
日常的な定食ではないか。
そうなんだ。
我々にとって非日常は関係ない。
島の人が基準であることを忘れてはいけない。
「魚定食くださいな」
「今日はカキフライなんだけど、
申し訳ないね」
・・・いいんだ。よくあることだから
刺し身なんていつでも食えるさ。
カキフライ好きだし。
さて、チェックインは15時だし
島をイタ車でトコトコと走るとするか。