夏のような陽気や
春を飛び越して
夏になることを阻むかのように
風の強い日もありながら
春分の日を迎えた。
テレビではコロナニュースが
幾分影を潜め
世の中の緊迫度は変わらない。
爆撃され人々が傷ついてゆく映像は
見ていられない。
“平和の祭典のオリンピック”
“SDGsを唱える国連”
どれもこれもが
ロシアの暴走を許し、更には止められず
虚に思えてくる。
今、ウクライナで起こっていることが
紛れもない現実だ。
ウクライナの人々は傷つき
若いロシア兵の心も傷ついているだろう
どこも傷まないのはあの男だけだ。
無差別にロシアの人を
口撃するのは
賛同できない。
翻って我が身
何年かに一回くらい
ドキッとするような体の変調があり
「これで青春も終わりかな」と
つぶやくことがある。
結果は今の所
平穏を保っている。
今回は、つい先ごろ
自分より歳の若い知人のお葬儀に
参列したこともあり
色んなことを考えてしまった。
大切なことは意外と整理がつくが
どうでもいいようなことが
心の引っ掛かりになることが
よくわかった。
世界が平和で
人々が健やかに暮らすことが
何者にも代えがたい。
地域の旬菜を天ぷらに
地酒を飲み
春の訪れをかみしめる。
こちらも
ささやかな幸せの瞬間なのである。