クリスマスは嫌いでない。
子供の頃からずっと好きだった。
街が金や銀の飾りで華やかに彩られ
クリスマスソングが流れ始めると
自然と心も弾んでくる。
クリパに赤プリ
若者たちはこぞって正装し
チェスターコートを羽織って
狂騒のクリスマスに翻弄された。
バブルの頃の一コマだ。
あれから35年の月日が流れたが
雨が雪に変わる頃
今でも街角からは
お馴染みのメロディが聴こえてくる。
きっと、今年も君は来ない。
いったい、いつになったら
君は来るのだろう。
と往年の名曲を聴くたびに
一人きりのクリスマス・イブを
思い描きながら
仕事のお付き合いで購入した
クリスマスグルメの
仕上げにかかるのであった。