長距離ウォークの後の朝風呂も素敵だったが
落ち着いた古民家の木の風呂も
趣があって素晴らしい。
昨夜は、オーベルジュの素敵なおもてなしと
料理を堪能し
風呂に浸かって、泥のように眠った。
清々しい朝を迎えて
別棟の、こちらもリノベーションした古民家で
朝食を頂いた。
特別な料理ではないが
行き届いたバランス感覚と
クリエイティブ感が半端ない。
朝食の後は
凛とした冬の空気の中
古い街並みを歩いてみた。
時計の針が
ぐるぐると逆回転したような空間が
普通に佇んでいる。
この檜の舞台に、どれだけの役者たちが
汗と涙を落としていったのだろうか
悠久の時の流れに思いを馳せてみた。
昔の人はエラかった。
何の思考もなく、つい
そんな言葉が当たり前のように
口から出てしまうことがある。
重機もない時代に
この梁を作ることだけでも
はるかに想像を超えてしまうのだ。
昔の人はエラかった。としか、言いようがないのである。
心を満たす時の散歩道も
空腹には勝てないようだ。
そろそろ、昼飯にするか。
これまた、古風な蕎麦屋である。
閉店時間ギリギリであったが
快く受け入れてくれた。
有難いことである。
ツルツルと喉腰よく
3枚の盛りが腹に納まった。
そろそろ帰路につくとするか。