昼間はガンガンとバイクで走り
日が暮れたら宿で
ひと風呂浴びて
美味いものを食って酒を飲む。
至福のひとときだ。
時節柄、宿泊客も疎らだ。
こんな時期の平日に来る中年男。
きっと「得体のしれないバイク乗り」と
思われるているだろうな。
そのせいか、大浴場の脱衣所にマスクを忘れ
取りに行った先で出くわした従業員の
態度が何となくよそよそしく感じた。
私は俗に言う
“生きづらい”タイプらしく
些細なことが物凄く気になったりする。
宿に泊まっても、わざわざ粗を探す気はないが
従業員の一挙手一投足や施設の隅々等が
どうしても気がついたり、気になってしまう。
宿に到着する随分前に燃料警告灯が
点きっぱなしだったので
バイクを停めてフロントまでの間に
「この辺はガソリンスタンドはありますか？」
と尋ねた。よもや
「この島は灯油なんてないズラよ。
皆、石炭たいとるバイ。」
灯油じゃなくて、石油なんだけど
と、突っ込みを入れるようなことは
ないだろうけど、念の為に聞いてみたのだ。
すると、すかさず
ナビゲート役の女性のそばにいた
女性スタッフが地図にマーキングをして
持ってきてくれた。
素晴らしい！！
こういう気づかいがサービス業には必要だ。
これは、教えられるものではなく
彼女が元々持っているものなんだろう。
「いい宿だ」
気分上々だ！！
海鮮料理に舌鼓を打ち
地酒を呑む。
ドリンクメニューの
日本酒の解説に見入ってると
気を利かせて、若い男性スタッフが
声をかけてくれた。
こう言うのをおせっかいと思う節もあるが
今日みたいに客が少ないときに
呼んでも来ないよりは、ずっといい。
この施設では
地元らしい若者が一生懸命働いていた。
観光業が打撃を受ける中で
思わず心の中でエールを送った。
今日は定休日の施設が二つ重なったことと
最高のサンセットシーンのモトブロ用の
動画が撮れていなかったこと以外は
いい一日だった。
ん？
あれっ！？
そう言えばアクションカメラが見当たらない。
部屋のそこら中を探したが見つからない。
部屋に入ってすぐに
サンセットシーンの確認をしたので
宿に持ち込んだことは間違いないのになぁ
調子に乗って飲みすぎたかな^^;
明日の朝、ゆっくり探すかな
いや、待てよ。
もしかしてプレビューした後に
無意識にポケットに入れたかも
そうなると、
脱衣場のロッカーに落とした可能性もあるかな
まぁ、いずれにしても
朝になってからのことだ。
そんなことを考えているうちに
200km以上走った心地よい疲れと
酔いが回り
ベッドに倒れ込むように寝てしまった。
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