まだ、幾分か残る紅葉を
眺めながら
獣道に入っていく。
第1回小豆島一周ウルトラウォーキング
と同じく、私の歩いている前後には
誰もいない。
まぁ、真夜中でない分
心細くはないが
薄暗い獣道だと
さすがに羊心臓だから
ドキドキしてしまう。
宇宙人は昼間だから
いないような気もする。
幽霊も怖いかぁ。。
しかし何が怖いって
人？人かぁ。。
森を抜けて
突然、白いワンピースの貞子
みたいなのがいたら
それが、幽霊だろうと人間だろうと
腰を抜かしてしまう。
そんな想像を巡らしていると
本当に出てきそうで
出てきたときにショック死しないよう
対策を考えた。
とりあえず
あらゆるお経を唱えるかぁ
南無大師遍照金剛
アーメン、アーメン
（十字も切ってやる）
これくらいやれば
幽霊なら立ち去ってくれるだろう。
滝は素敵だったが
想像が過ぎて
どうにも落ち着かない。
滝へ通ずる獣道は
崖に近かった。
若ければどうってことないが
年齢的にも身軽さを欠いており
足元もおぼつかない。
なるほど、こうやって
滑落して
中高年が山で亡くなるのか。。
と思った。
まぁ、スマホもあるし
今は、その恐怖より
貞子との遭遇のほうが
恐怖だった。
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